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無責任なぶろぐ

ビットコインとサイファーパンク

ビットコインって、そもそもなんで生まれる必要があったんでしょうね?

今回はそんな疑問を解くために調べてみました。

 

ビットコインの起源に迫ると、サイファーパンクという集団の活動と関連してきます。サイファーパンクではビットコインに似たような通貨を生みだそうという動きがあったからです。

 

 どのように個人情報やプライバシーを守ればいいか、「大企業や政府」対「個人」のパワーバランスがどう変わるのか。技術進歩によるこういった課題について、サイファーパンクでは熱い議論が交わされていました。サイファーパンクは暗号技術にその答えを見出そうとしていた集団です。
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暗号技術とプライバシー

 少し暗号技術の話になります。(そもそも暗号とは?過去記事参照

 元々暗号技術が重要だったのは軍事通信や外交通信ぐらいで、個人の日常生活にはあまり関係のないものでした。しかしデジタル情報の出現により、暗号技術と個人が大きく結びつくものとなります。そして個人にも暗号技術はなくてはならない存在へとなっていきます。

 

 デジタル情報以前、政府が一般市民のプライバシーを侵そうとすれば非常に手間がかかりました。電話や無線、手紙を一つ一つ傍受しなければならなかったからです。しかし、電子メールとなると、キーワード検索による大規模傍受ができ、ばれにくく手間もかかりません。一度に一匹の魚を釣っていた時代から、網漁業ができるようになったようなものです。こうしてデジタル化により重要な情報が世界を駆け巡りだすと、個人のプライバシーが犯され、政府や大企業の力が増す集権化が進むと危惧されました。


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 そして、暗号技術界でのとある画期的な発明がこの問題を大きく変えました。その発明とは「公開鍵暗号」です。スーパーコンピュータでも解読できないような強力な暗号化を一般人でも使用可能にした暗号技術で、これを利用した「PGP(プリティー・グッド・プライバシー)」はメッセージを暗号化し、政府の手が届かぬところでの情報のやり取りを可能にしました(1991年)のちに創設者ジマーマンは武器商人(暗号技術は軍需品扱い)として告発されたことを機に、暗号の善悪についての論争が巻き起こることにもなりました。

 

サイファーパンク

 こうした流れの中、サイファーパンクは1992年末設立され、伝統的な権力に対抗できる力を個人に与えるため、暗号技術を用いたさまざまな実験に取り組んでいました。

 

 そして、この取り組みの中に通貨がありました。

 

 暗号技術が個人に浸透したとはいえ、電子商取引をする場合、つまり通貨を用いる場合には必ず第三者機関を必要としました。これに関してサイファーパンクの面々は既存の金融システムを個人のプライバシーに対する最大の脅威と捉えていました。

 

 もし仮にクレジットカードの利用明細を他人に盗まれると取引履歴が丸わかりとなり、行動履歴等の重大な個人情報も全て晒されてしまいます。そして、金融機関などの第三者が必ず関与しているということは、大きな権力にプライバシーを支配されているようなもので、完全なプライバシーの保護とは言えません。また、既存の通貨は国という制約の中にあるうえに、取引システムも技術的に大きく遅れているとも考えていました。

 

 こうした背景からサイファーパンクの面々は、利用者のプライバシーを守り安全で偽造不可能なデジタル通貨、そしてどこでも使える普遍的な通貨を生みだすことを目指したのです。

 

ハッシュキャッシュ

ビットゴールド

bマネー  etc

さまざまなデジタル通貨が考案されは失敗。サイファーパンクでの議論場であるメーリスも消滅してしまいました。 

 

 

そして。。 

 

 

 2008年8月、ハッシュキャッシュを考案したアダムバックへ、ある論文が添付された一通のメールが届きます。

 

同年10月31日、肉づけされた論文が、暗号学専門のメーリングリストに投稿されました。サイファーパンクの夢を実現しうる通貨ビットコインの誕生です。

 

 

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omedetou!!

 

まとめ

 ビットコインは個人のプライバシーを大きな権力から守るため・世界中どこでも使える普遍的な通貨として、サイファーパンクの目指したものをサトシナカモトが生みだしました。

 非中央集権の決済システムを実現し、日本では通貨として認められました。今後普遍的な通貨となりうるか、これに関しては自分を含め多くのビットコイナーにかかってますかね。 ユーザーでもあり、オーナーにもなりうるビットコイン、奧が深い。。

 

ちなみにPoWという技術はハッシュキャッシュでアダムが考案した方法らしいです。

 

 

最後に

こうした偉大な出来事のカードを描けたことに誇りを感じます。ホルダーの皆さんにも幸があること間違いなし!!ステマ!!!

 

 

 

 

参考文献

暗号解読(下)著者サイモン・シン

デジタルゴールド 著者ナサニエル・ポッパー

サイファーパンク - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%AF

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